更新日:平成29年2月1日
12月27日(火)に本年度の「子ども司書講座」の第6回目の講座が行われました。
この講座は子ども読書活動推進計画の一環として、本や図書館に関心のある子どもたちに講座を学んでもらい、学校や地域で読書の輪を広げてもらうために開催されました。
昨年度から始まり、本年度は2期生になります。
第6回講座はいよいよ最終回です。午前は「本の修理の現場を見てみよう!」ということで、中央図書館で本の修理のボランティアを行う「ブック・ラボいちのみや」の皆さんの協力のもと、和綴じ本の作成とブック・ラボさんの修理現場を見せていただきました。
和綴じの説明を受けています。
「和綴じ本」とは、日本の伝統的な製本法によって綴じられた本のことを言います。
いくつかの種類がありますが、今回は難しいけれどもしっかりと綴じられる「康煕綴じ」という方法を習いました。
ブック・ラボの皆さんからは熱心なご指導をいただきました。
難しい綴じ方ですが、受講生も頑張って綴じています。
わからないところはお互い教えあったりして、受講生同士和気藹々といった雰囲気で進めていました。
最後の仕上げは「題せん」と呼ばれる、本のタイトルなどを書く紙を貼ります。
ちなみに、今回作った本の表紙と題せんは和紙を使いました。表紙のデザインは事前に用意したものから好きなものを選んでもらっています。
完成! やったね!
和綴じ本が完成してから、受講生のみんなでブック・ラボさんの本の修理の現場へ伺わせていただき、どんなことをしているのか説明を受けました。
本の修理といっても、さまざまな形態があることの説明を受けたり、見た事のない道具などに触れさせてもらったりと、驚きと発見の多い見学となりました。
午後からは最後の総仕上げということで、2学期の間に学校や公共図書館で自分たちで考えて行ってきた読書推進活動の発表を行いました。
発表は1人3分で、宿題として提出したレポートを元に、どんなことを行ったのかを受講生の仲間たちの前で発表しました。
レポートを前で投影してみんなにもわかりやすく説明できるようになっています。
レポートには写真を載せてもよいことになっており、ほかの小学校の様子を写真から知る事ができてお互いの発表を興味深く聞いていました。
タイマーには「ビブリオタイマー」を使いました。
ビブリオバトルを第4回の時に行っており、すでに受講生にはおなじみです。
「発表」ということで最初は緊張した面持ちでしたが、どの受講生も話し始めるとしっかりと自分の行ったことを説明しており、それぞれの思いをこめた取組みを紹介することができました。
発表をもって全員が所定の課程を修了し、いよいよ修了式となりました。
式の最初は、子ども読書のまち宣言の唱和をしました。
ひとりひとり、手渡しで子ども司書認定証をもらいました。
一宮市子ども司書の第二期生全員が認定されました!
子ども読書のまちとして発展していく一宮にとって、とても重要な存在です。
受講生のみなさん、これからもそれぞれの地域で読書推進活動に取り組んでいきましょう!
約半年という長い期間、本当におつかれさまでした。
子ども司書講座は平成29年度も開催する予定です。
今後とも多くのご支援を賜りますようよろしくお願いします。